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USB GamePad to PSX Controller Converter を作った(1)

2019/01/20製作記

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背景

PlayStation(以下PS1)の雷電をやってたら親指が痛くなったので、アケコンが欲しくなった。 ただPS1用のアケコンを今更買ってもPS1でしか使えないし、もう生産されてないし、なんか嫌だったので、USBゲームパッドをPS1で使えるようにする変換器を買おうと思った。

しかし、PSコン→USBの変換器はあるものの、USB→PSの変換器は無かった(2019/01/20 現在)。ので作ることにした。

イメージとしては↓こんな感じ pic01

ちなみに記事タイトルのPSXというのは英語圏での呼び方?っぽい。
(Sonyは日本ではPSXという名前でPS2互換のDVDレコーダーを出していたらしい。ややこしい)

調査

そもそもPS1はどうやってコントローラーと通信しているのか?
調べるといくつか良さげなページが見つかる(ココとかココとか)

どうやらSPI通信を使っているらしい。
詳しくは上に挙げたページを見てもらうこととして、ざっくり説明すると

  • 通信はSPI通信
  • 各信号線名をSPIでの用語に置き換えると
    • DATA = MISO(マスターイン スレーブアウト)
    • COMMAND = MOSI(マスターアウト スレーブイン)
    • ATT = SS(スレーブセレクト)
    • CLOCK = SCK(クロック)
  • 通常のSPIに加えて、ACK信号によって通信を制御している。
    • 1バイトのデータ送受信ごとにスレーブ側(コントローラー)がACKを少なくとも1クロック分(約2us) LOWにする必要がある。
  • オーダーはLSB(一般的なSPI通信はMSB)
  • CPOL = 1、CPHA = 1(MODE3)

 →つまりクロックはアイドル状態でHIGH、クロックの立ち上がりでデータ読み込み

通信例(デジタルコントローラーの場合)

  1. PSから[0x01:start command]を受信。
  2. コントローラーはACKを一瞬LOWに
  3. PSから[0x42:request the data]を受信、
  4. 同時にコントローラーからID[0x41:digital]を送信。(アナログコントローラーなら0x73)
  5. ACK
  6. コントローラーから[0x5A]を送信。
  7. ACK
  8. コントローラーからボタン情報(1バイト目)を送信。
  9. ACK
  10. コントローラーからボタン情報(2バイト目)を送信。

…ということだそう。


つづく。

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